casioのLK-228にある『光ナビゲーション』という機能。

手持ちの楽譜から自作MIDIデータを作って『ステップアップレッスン』で使えれば、好きな曲の練習に使えて便利です。

今回、私は1曲につき

  • 右手を光ナビするデータ(音は両手鳴ります)
  • 左手を光ナビするデータ(音は両手鳴ります)
  • 両手を光ナビするデータ

の3つを作りました。

尚、紙の楽譜は『ぷりんと楽譜』で買いましたが、あとは無料でできました。

自分のイメージ通りに鍵盤を光らせることが出来たので、備忘録を兼ねて残したいと思います。

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MIDI作成に必要なもの

今回の私が使用したアプリなどの必要なものは次のものです。

あと本体に直接MIDIを送るか、SD(SDHC)カードから読み込むかで準備するものが変わりますので、次の項目で説明しますね。

MIDIデータの保存場所は2つ

★本体に直接データを転送するには次のものが必要です。

  • DateManager(無料アプリ)-PCから本体に曲を転送する。
  • USB2.0または1.1のA-Bコネクタタイプ-PC本体にUSB2.o(白色)の穴が必要。

アプリはcasioのサイトから無料でダウンロードしてきます。
(※下のSDカードにMIDIを入れる項目にリンクがあります。)

USBケーブルは昔、プリンターで使用していたものが使えました。

USBケーブル

また、PCにUSB2.0(白色)の穴が必要になります。USB3.0(青色)の穴は認識されないので注意です!

USB2.0と3.0の見分け方

本体に直接MIDIを転送するとソングバンクの201~210の曲として記録されます。

曲番号を指定できるのが便利です。

★SDまたはSDHCカードから読み取る

  • SDまたはSDHCカード-32GB以下のもの

本体には10曲までしか保存できませんが、SDカードは容量が大きいので多くの曲数を入れることが出来ます。

しかし、あまりにたくさんの曲をいれると、何番に何の曲が入っているか調べるのが大変です。

SDカードはTOSHIBA製の16GBのものを使いました。

TOSHIBA製SDHCカード

MIDIデータ作成の手順

先におおまかな作業の手順を紹介します。

  1. スコアメーカーZERO(KAWAI製)で電子楽譜を作成し、musicXML形式でエクスポートする。
  2. Finale NotePadでmusicXMLファイルをインポートし、チャンネルを変更しMIDI形式で保存する。
  3. SD(SDHC)カードやUSBケーブルで本体へMIDIデータを転送する。

ざっくりとこんな感じで、自分の好きな曲を『光ナビゲーション』させることができます。

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スコアメーカーZEROの選びかた

まず、KAWAIのスコアメーカーZEROを使って紙の楽譜をデジタル化させていきます。

スコアメーカーZEROのダウンロードはこちらからできます。

インストールのやり方など詳しくはサイトを御覧ください。

ちなみに、スコアメーカーZEROには最上位のプラチナム>スタンダード>エディター>再生機能のみのものとグレードが分かれています。

最上位のプラチナムの特徴

音楽教室など通っていない初心者の知識しかない私の判断基準で恐縮ですが、グレードの選びかたについて少し説明します。

プラチナムでは拍子記号が細かく設定できます。

2/2、2/4、3/4、4/4、6/8、○/4拍子以外は他のグレードでは対応できません。また、拍子記号や途中で調子が変わってしまうものもプラチナムなら対応ができます。

そして、プラチナムとスタンダードにはスマホの写真やスキャン画像から譜面を起こしてくれる便利な機能があります。

スタンダードの特徴

私が無料期間中にスタンダードを使ったケースは譜面の読み取り機能を使いたいときでした。

読み取り機能はすごく便利なのですが注意しなければならないのが、フォルテなど音の強弱の記号。

ものによってはファイルを再生させたときに聞き取り難いほど音が小さくなったりします。

譜面の作成時には何度も再生して聞き取りやすいかチェックしましょう。

エディターの特徴

ネットで公開されている楽譜や、YouTubeの『演奏してみた動画』から譜面を起こすときはスキャン機能が使えず、手打ちすることになるのですが、対応している拍子記号で手打ち入力するなら概ねエディターで作成できます。

特に、入門や初級の楽譜は音符も少ないのでエディターで間に合います。

スコアメーカーZEROはチュートリアルが充実しているので、MIDI制作が初心者の私でも簡単に使うことが出来ました。

無料で15日間も利用できるので、この期間にできるだけ多くの楽曲データを作ることをおすすめします。

スコアメーカーZEROでのmusicXMLデータの作り方

入力した楽譜を再生し、おかしなところがなければmusicXMLとしてエクスポートします。

特に音の聞き取りやすさと、不完全小節の修正漏れに注意してください。

不完全小節とは小説の色が赤や青になっている部分です。

不完全小節の見分け方

この不完全小説に音符や休符を足したり変更・削除して帳尻を合わせないと、次のFinale NotePadでインポートするときにエラーが出ます。

全ての小節から色が無くなるようにしてからエクスポートしてください。

修正が完了したらメニューバーの「ファイル」-「エクスポート」-「musicXML」と選択し、『はい』をクリックしたらファイル名をつけてわかりやすいフォルダに保存しましょう。

Finale NotePadの使い方

それではチャンネルを設定していきますが、その前に光ナビゲーションの仕様について覚えておく必要があるので紹介します。

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casio LK-228の光ナビゲーションの仕様

casioのLK-228では電源を入れるたび自動的にナビチャンネルが4になります。

光ナビゲーションで鍵盤が光るのはナビチャンネルとそのひとつ下のチャンネル、つまり電源投入時は3と4チャンネルになります。

そして、ナビチャンネル(ch4)に設定されているものが、『らくらくモード』や『ステップアップレッスン』で練習できます。つまり。。。

チャンネル3は自動演奏で光るが練習できない。

チャンネル4は自動演奏で光ってなおかつ練習できる。

という仕様になっています。

ですので、右手だけ練習したいなら右手パート→ch4、左手パート→ch3

左手だけ練習をしたいなら左手パート→ch4、右手パート→ch3

両手の練習をしたいなら右手パート→ch4、左パート→ch4

とそれぞれ設定をしたデータ作り本体やSDカードに入れてあげればOKです。

無料アプリのFinale NotePadでこれが簡単にできます。

Finale NotePadのチャンネル設定方法

Finale NotePadをダウンロード、インストールし起動したら『作業画面へ』を押し、続いて『キャンセル』をクリックします。

FinaleNotePadの使い方

次にメニューバーにある「ファイル」-「musicXML」-「インポート」と進み、先程スコアメーカーZEROで作ったmusicXMLファイルを開き読み込みます。

FinaleNotePadの使い方

そして、チャンネルの設定をします。

メニューバーから「ウィンドウ」-「スコア・マネージャー」をクリックします。

Ch.の部分に数字が入っていると思いますが、これを変更します。

FinaleNotePadの使い方

右、左、両手の練習データのチャンネル設定

では、右手を練習するための右手パートが光ナビゲーションする設定をしたいと思います。

私のデータでは先の画像の『五線譜 1』が右手パートなのでch.を4にしEnter、『五線譜 2』が左手パートなのでch.を3にしてEnterを押します。

これで設定はOK、ウインドウの『×』をクリックして閉じます。

続いてメニューバーより

「ファイル」-「別名で保存」をクリックします。

そして分かりやすい保存先に移動し、『ファイルの種類』を『スタンダードMIDIファイル』にして好きな名前を付けます。

右手練習用なので○○○○-Rなどで良いでしょう。

LK-228用のMIDIファイルはひとつのフォルダにまとめると、転送するときに楽チンです。

最後に保存をクリックすれば光ナビゲーションに対応したデータの出来上がり!

ピアノを練習する女の子

左手練習用『五線譜 1』の右手パートをch.3にしEnter、『五線譜 2』の左手パートをch.4にしてEnterを押します。

両手練習用どちらもch.を4にして「別名で保存」してください。

ここまで出来たら、あとはデータをSDカードにコピーしたり、本体へ転送すれば完了です。

次は、完成したMIDIデータを入れていきましょう。

SD(SDHC)カードに光ナビゲーション用の自作MIDIデータを入れる

SD(SDHC)カードを使う場合は先に『LK-228本体でカードをフォーマット』する必要があります。

やり方は付属のLK-228の取説p.51を御覧ください。

フォーマットが終わったら、PCにSDカードを挿入します。

SDHCカードへlk228のデータを入れる

エクスプローラーでSDの項目を開くと「MUSICDAT」というフォルダが新しく出来ているので、このフォルダの中にFinae NotePadで作ったデータ(○△□#$%&.mid)をコピー&ペーストなどして入れます。

再び本体にSDカードを挿し、本体の液晶画面の右下くらいにある「カード」ボタンを押し、曲番号(001など)を指定したら自動演奏すると自作のMIDIデータを演奏します。

lk228でSDカードから自作MIDIを演奏する

両手ともに鍵盤が光ナビゲーションされているか確認してください。

次に、『ステップアップレッスン』のボタンを押して、目的のパートの光ナビゲーションが動作するかも確認します。

問題なければこれで完成です。

PCから本体へ光ナビゲーション用MIDIを転送する

今度はPCとLK-228をUSBケーブルでつないで自作MIDIデータを転送する方法を紹介します。

が、その前にご使用の機器がアプリに対応しているか次の項目で確認をし、必要なアプリをダウンロードしてください。

DateManager5.0の仕様とダウンロード

LK-228をPCとつなぐ

PCからLK-228本体へUSBケーブルをつないでMIDIデータを転送するには、USB2.0または1.0のA-BケーブルとDateManager5.0というアプリが必要です。

DateManager5.0はcasioのHPからダウンロードできます。

ちなみにMac OSには対応していないようです。

データマネージャー5の仕様

データマネージャー5の仕様
※2019年2月27日現在

 

PCとLK-228本体を接続し自作MIDIを転送する方法

アプリのダウンロードが済んだらPCとLK-228のキーボードをつなぎ、自作MIDIを転送します。

以下の順番で作業してください。

  1. PCを起動します。
  2. キーボードの電源をOFFにします。
  3. USBケーブルでPCとLK-228本体をつなぎます。
  4. キーボードの電源をONにします。
  5. DateManagerを起動します。

すると次のようなウィンドウが立ち上がります。

datamanagerとlk-228を接続する方法

 

右側に『LK-228』と出ていれば通信できています。

次にメニューバーの「File」-「Preference」をクリックします。

datamanagerとlk-228を接続する方法

すると下のようなウィンドウが表示されるので「Browse」をクリックします。

datamanagerとlk-228を接続する方法

『フォルダの参照』のウィンドウから、MIDIファイルの保存先のフォルダを選択し『OK』をクリックします。

ここでMIDIファイルの読み込み先が設定されます。

次に左側(PC側)の▼をクリックして『USER SONG』を選択します。

datamanagerとlk-228の接続の方法

すると先程設定したPC側のMIDIファイルの保存先フォルダとLK-228側のMIDIファイルの情報を読み込みます。

datamanagerとlk-228を接続する方法

PCから転送したい曲をクリックしLK-228の転送先フォルダもクリックしたら、真ん中の『→』をクリックすれば完了です。

LK-228の指定フォルダの曲名が変わるのを確認してください。

もし、PC側にMIDIファイルの一覧が表示されない場合は、読み込み先が合っているか下の赤い四角の部分を確認してください。

datamanagerとlk-228を接続する方法

間違っている場合は、再びメニューバーの「File」から設定を行ってください。

USBケーブルでLK-228本体に直接、自作MIDIファイルを送った場合はソングバンクの201~210の曲として再生します。

再生方法は液晶パネル右側にある『ソングバンク』のボタンを押し、曲番号を指定して『演奏/停止』かステップアップレッスンのボタンを押してください。

LK228にUSBケーブルで転送した曲の聞き方

 

casio LK-228キーボードでやりたかったこと

最後に私がcasioのLK-228でやりたかったのは、子供に楽器の楽しさを伝えることです。

楽器を楽しく演奏できるようになるには、練習は不可欠。

しかし毎日休日でない限り、たまにしか練習は見てあげられません。

ピアノを楽しむ親子

そこで大金をかけず、子供一人でも楽しく練習する条件として、

  • 子供がひとりで練習できる設定や環境であること
  • 楽譜とLK-228のみで練習ができること(PCやiPadなどの高額機材やアプリは使わない)
  • 子供が好きで簡単な曲からはじめること

が必要だと考えました。

そして、そのために子供が演奏したい曲を光ナビゲーションするMIDIデータが必要でした。

しかし、子供が好きな曲の入門レベルで、光ナビゲーションの設定にあったMIDIデータは見つかりませんでした。

それなら楽譜を元に『自分で作ってしまえ!』と思い、未経験ながら手探りで作業し、なんとか形になりました。

上級者から見れば大したことないことのない内容だと思いますが、それでも好きな楽譜を光ナビゲーションするMIDIデータを自作できることは、LK-228を使う人達にとって価値のあることだと思います。

この経験がたった一人のユーザーにでも役に立てば幸いと思いまとめました。