デパートなどで贈り物を買うと『熨斗(のし)を付けますか?』と聞かれる事があります。

熨斗相手に敬意を示す意味で付けますが、付けるか迷ってしまう事もありますね。

結婚出産誕生日祝いを始め取引先への謝罪や、お葬式お見舞いなどの贈り物をするケースは多いです。

場合によっては失礼にあたるので、熨斗の付け方は知っておいて損はありません。

熨斗の由来を知ると付け方も簡単なので紹介したいと思います。

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熨斗を付け方は?葬式や香典返し、お見舞いはどうする?

熨斗の付け方ですが葬式香典返しお供え物として贈り物をするときには付けません

また、病気怪我入院しているときも付けません

会社の取引先などに謝罪のために伺った際にお気持ちとして贈り物をするときには付けます

他に熨斗を付けるケースは結婚や出産祝い、誕生日などがあります。

熨斗を付けるケース

熨斗を付けるか判断する際には熨斗の誕生を知ると一目瞭然ですので、次は熨斗の由来について紹介します。

熨斗の由来はアワビ?

大昔から天皇に農作物や特産品などを献上する習慣がありますね。

海の近くの人達が献上品としていたのが、高級食材の『アワビ』です。

採るが大変で命がけなのもあり、数が少なくて貴重なものです。

でも、生のままアワビを持っていくと献上するころには腐ってしまいます。

そこでアワビを干して干物にすることにしました。

しかし、そのまま干物にすると時間がかかるので細長く切ってから熱した鉄で薄く伸ばすようにしました。

これにより長期間の保存が出来るようになりました。

当時は『伸ばす』ことを『熨す(のす)』と呼んだので干したアワビの事を『熨しアワビ』呼んでいました。

熨しアワビ

この熨したアワビは『天皇に献上するほど貴重な物』ということから、いつしか相手への敬意を表す意味を持ち、贈り物に添えて渡すようになりました。

さらに江戸時代にはより相手への敬意を表すために、綺麗な紙で飾るようになりました。

しかし、戦後になって物不足になりさらにアワビが高価になったので印刷した『熨しアワビ』を付けるようになりました。

熨斗というとこんなイメージを思い浮かべると思います。

熨斗紙

 

しかし、この紙は『熨斗紙』と呼ばれ、『熨斗』はこの赤丸で囲んだ飾りだけを指します。

 

熨斗

飾りの黄色い部分が『熨しアワビ』で周りは包んだ紙だったんですね~

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葬式のお供え物や香典返し、お見舞いで熨斗を付けない理由は?

ここまでご覧頂くと熨斗の由来が『アワビ』というのは理解頂けたと思います。

では葬式のお供え物や香典返しで熨斗を付けてはいけない理由です。

日本では仏教を信仰している家庭が多いと思います。

仏教の教えでは『動物を殺生したものは食べてはいけない』というのがありますね。

ですから、お葬式で出される料理でも当然いけません。

熨斗はもともとアワビを殺生して作ったものなので、お葬式や香典返しにはそぐわないものになります。

なので、お供え物や香典返しには熨斗のついていないものを使用しますが、それが『掛け紙』と呼ばれるものです。

掛け紙

また、最近は『お見舞い』のときも熨斗を付けなくなりました。

その理由ですが、熨斗はもともとアワビを熨し(伸ばした)ものでしたね。

そこから『病気を延ばす』、『入院を延ばす』という意味があって熨斗を付けない傾向になりました。

しかし、『贈り物が包装紙だけでは気になる』というかたは『掛け紙』を使用して贈ることをおすすめします。